精密に治療するには

マイクロスコープ を皆さんはご存知でしょうか?

これです。

簡単にいうと顕微鏡です。理科の実験などでも使いますよね。ミジンコとか観察するやつです。

どのくらい見えるかというと

このぐらい見えます。裸眼でこの文字は見えますか?

より正確に治療するために、また診断するためにとても活躍してくれます。

どのくらいの歯医者さんが使っているでしょうか?

2017年では国内での販売台数は7000台ほどだったそうです

歯科医師は全国に10万人ほど

単純計算で15人に1人くらいが使っている計算ですね(使用せず、ホコリをかぶっている医院も結構あるようですが)

最近では歯科用雑誌などでは多くマイクロスコープ の症例が取り上げられています

医療で最初に用いられたのは耳鼻科でなんと1953年らしい(正確か?)

歯科の分野に来たのは1992年のアメリカが初です。意外とまだ浅い歴史ですね

さて例えばどんなことをするかというと

とても小さな虫歯の治療動画です

 


フロスが引っかかる、とのことだったのですが、

マイクロスコープ で見てみると、古い詰め物に段差がある(裸眼で埋められていると大体あります)

小さな虫歯が象牙質にまで透けて見えるという状態でした

なので最小限に削る量を抑え、隣の歯の段差を修正し、削った箇所を段差なく埋めていきました

という内容の動画です

赤い文字のところがマイクロスコープ がないと中々うまくできません、そしてうまくできていないことに気づけません

歯の治療を行うために必要な拡大率は大きければ大きいほど正確に状況を確認できると同時に

器具の操作がより繊細になります

20倍と動画に書いてありますが、1㎜器具を動かすと私の目には目の前で単純に2㎝動くように写ります

動画で削った穴は2㎜くらいの穴です

やってることは小さいですが、できることは幅広いです