前歯の隙間を治したい(すきっ歯の治療)
前歯の隙間(すきっ歯)を綺麗にしたい
20代の方
真ん中の2本は通常サイズの大きさ
ただ2番目の歯が矮小歯(わいしょうし)という生まれつき小さい歯になっているため、顎の成長が落ち着いた段階で隙間が残ってしまったという状態
審美的には確かに気になっていたかもしれないけど、骨格としてはかなり良い!
上顎は大きくすくすくと育つに越したことはない!
それは全身の健康につながります!
今回はその話は割愛します
方針の注意
小さな2本の歯を大きくする
真ん中の2本の歯の間を埋める
つまり4本の歯の形を変える方法
しかし
それだけだと隙間は埋まるけど実はバランスがかなり悪くて、それぞれの歯が大きくなってしまい、大きさの違和感がある状態に仕上がります
実際の施術
ということで
真ん中の歯を基準に犬歯〜犬歯の6本のバランスを整えるように方針を組み立てていきます
前歯4本のバランスをまず優先し大きさを設定
この時、犬歯との間にできる隙間は無視
犬歯以外の4本ができた後、犬歯との隙間も少し大きくするように埋めていく
ってやると結果が大きく変わります
術直後
術後経過
1年
施術直後より歯の色もかなり自然に馴染んでくれました
セラミックで被せる治療と比較して
今回はダイレクトボンディングで行っているケースですが
条件によってはセラミックで全て被せて治療する方法を選択する場合もあります
セラミック治療の良い点
- 経年的な色の変化がない
- 汚れがつきにくい
セラミック治療をするかどうかみんなが迷うポイント
- 高価
今回のケースを綺麗にセラミックで作る場合は当院では¥150,0000×6本=¥900,000+税
- 歯を結構削る
今回のケースは全て今まで削ったことのない歯なのですが
場合によってはセラミックを入れるために歯を削る+神経を抜く必要が出てきます
- 治療の回数がかかる
ちゃんと綺麗に作るには最低5回はかかる
ダイレクトボンディング(今回の方法)で歯を作る良い点
- セラミックより安価
今回は¥400,000+税
- 歯をセラミックに比べて全然削らない
今回削ったのは
削る前
削った後
このくらい
というか接着剤の馴染みを良くするためにうす〜く表面研磨したくらい
- 治療回数が少ない
今回は初診から完成まで3回(初診、相談→2回目、形態、色確認診査→3回目、施術)
- 欠けても修理がセラミックより行いやすい
セラミックは全て作り直し(歯型をとる、色合わせ、仮歯を作るなど)
ダイレクトボンディングはその場で修理が大体可能
ダイレクトボンディングの注意点
セラミックと比較して
- 強度は劣る
- 着色性はセラミックに劣る
- 1回の施術時間が長い
顎関節症で口を開けていることが困難、じっとしていられない場合は適応できないことあり
患者さん個人に合わせて適用できるかはよく相談した上で選択していきます